汚れた者と清らかな者の為に [教えからの栄養]
浄土真宗東本願寺の仏前の飾りのひとつに
「鶴亀」 (つるかめ)
ってのがある。
いわゆる、燭台。
蝋燭を立てる台。
つる
これが、あえて鶴と亀の形をしている。
専門書によると
「鶴は千年・亀は万年」の故事に由来していて、御目出度いものというような事が書かれている。
これを読んで、納得できなかった・・。
「この本おかしいっ!なにが千年・万年・おめでたいぢゃ!阿弥陀様の寿命は、無量寿やっ!※たったそれぽっちやないワイっ!『長生きできますよぉ~にっ!』って・・・そんなん仏教ちゃうわっ!」
・・・・・・・。
って思っていた。
数年前に、布教使の先生から、このモヤモヤを払拭する説明を聞いた。
鶴は、世の中の清らかなものの象徴・・。
亀は、これは実は泥亀で、汚れたものの象徴・・。
仏前の飾りは、阿弥陀様の極楽浄土を顕している。
そこに、その鶴と亀がいる。
共に居る。
共に、同じ金色の姿で・・居る。
極楽の世界というのは、私たちの価値観で言うところの「清らか・汚れた」そういうものではなくて、それらが、共に在り、共に輝く世界なんだ。
そういうことを顕す為に、あえて、鶴と亀がデザインされてて、「仏様の光」を表す蝋燭を支えているんだ。
・・・共に輝く世界・・。
すごく、納得した。
いい話を伺ったと思う。
今でも覚えている。
昨日の記事に、仏前の飾りはイケテナイ・・って書いた。
確かに、そう思ってる。
しかし、同時に、尊重はしてるし、ええなぁ~とも思う。
特に矛盾は感じない・・(^-^)
※無量寿(むりょうじゅ):寿命に際限が無く、すべての過去・今現在・すべての未来に亘って、すべての者を救うという意味がある。阿弥陀様の事を別名「無量寿如来」とお呼びする。
私は、お寺の厳として粛とした身の引き締まるような静寂な感じが好きです。決して近寄りがたいわけではなく、来るものを拒まない優しさというか、安らぎのようなものも感じます。とてもイケテルと思います。個人的な感想です。
by kantaro (2008-02-07 07:50)
Kantaroさんありがとうございます。
>繰るものを拒まない優しさ・・
やはり、それが、先人たちが作ってきた素晴らしい文化なんでしょうね・・。
by 小坊主つばめ (2008-02-07 08:17)
泥亀とは、存じませんでしたね。
いやいや、とてもいいお話を有難う御座います。
by (2008-02-07 08:20)
いいお話だなぁ。。なるほど、、と読ませていただきました。
でもこの鶴と亀、亀、怖い顔してますねー乗っかられて怒ってる???
by hidens (2008-02-07 10:06)
阿弥陀如来についてしらなかったのですが、無量寿の意味、むずかしいですね。小坊主つばめ様が熱心に語られている意味が少し、わかるような、、、。
by 風船かずら (2008-02-07 10:42)
鶴と亀=おめでたいもの
私も千年だか万年だかそういう意味でおめでたいのだと思っていました!
でも本当はもっと深ーい意味があったのですね~
by ててつく (2008-02-07 20:59)
meguさんありがとうございます。
泥亀らしいです(笑)
この先生にお話聞かなかったら、「なんや、しょーもないデザインやっ!」と言っていたかもしれません。
怖い事です。
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:02)
hidensさんありがとうございます。
この鶴亀はまだ、ましな方です。もっと、牙生えてる亀もありますから(笑)
怒ってませんよきっと・・(^-^)
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:52)
Krauseさんniceありがとうございます(^0^)
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:53)
風船かずらさんありがとうございます。
僕らが熱くなってるワケ・・ご理解いただけて嬉しいです(^-^)
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:55)
たねさんniceありがとうございますm(_ _)m
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:56)
きのさん、niceありがとうございますm(_ _)m
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:58)
夢空さんniceありがとうございますm(_ _)m
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:58)
みどろさんありがとうございます。
鶴と亀・・おめでたいっ!いやいや、普通はそれでいいんです(笑)
そうなんです。
ただ、こと、仏前の飾りについては、それじゃなくて、この先生が仰る方が、正解だと、僕は、そう思ってます。
by 小坊主つばめ (2008-02-07 21:59)
そうゆうステキな意味があるってこと私もはじめて聞きました@^^@
でも、亀の上にほんとに立ってますね~鶴さんが・・
by みや&ひろ (2008-02-08 22:45)
なるほど よくわかります
お寺さんによって また宗派によって仏具はそれぞれ違うでしょうが
このようなつばめオリジナルワンポイント講座開港しませんか?
by COLE (2008-02-09 07:05)
西山征紀さんはじめまして。ありがとうございますm(_ _)m
御ブログの詩・・・まだ、すこしだけですが、拝見しました。
なんだか、すごく元気になる、爽やかになる、そんなふうに感じました。
また、訪問させていただきます。
楽しみにしております。
by 小坊主つばめ (2008-02-10 00:05)
木造校舎さんniceありがとうございます(^-^)ノ☆キラリン
by 小坊主つばめ (2008-02-10 00:06)
みやさんありがとうございます。
僕も、この話を教えてもらって、素敵だなぁと感じました。
これなら、納得っ!(^-^)!って感じです。
by 小坊主つばめ (2008-02-10 00:08)
COLEさんありがとうございます。
つばめの仏具説明・・。
むむむ゛~・・。自分が納得できない事は、頑として言いませんから、すごく偏ったものになると思います(^-^;)<アカンアカン
by 小坊主つばめ (2008-02-10 00:10)
鶴と亀、、、おめでたいものの象徴ですが深い意味があったのですね。
泥亀とは!
泥エステ?
この亀は女子!綺麗になるなめには見えないところで努力が必要だと・・・
by 吟遊詩人41 (2008-02-10 09:37)
吟遊詩人41さんありがとうございます。
努力っ!努力っ!努力っ!
美しくなる為には、見えないドロ苦がひつようなのですね・・(ToT)
↑
おっさん
by 小坊主つばめ (2008-02-11 02:56)
清らかなものと汚れたものを分け隔てないを人に教えるためのモノなんですね。
知らずに見たらめでたいからと私も思ったことでしょう。
次回からお寺の燭台を正しい目で見ることができますね!
by ハジナレフ (2008-02-11 21:44)
ハジナレフさんありがとうございます。
僕も、昔とちがって、正しく見ることができます・・。
僕は、自分で納得いかないと、すぐ「こんなもん、しょーもないっ!」
って言ってしまうので、ちゃんとした理由を聞くように、反省です。
by 小坊主つばめ (2008-02-13 23:42)